「大学との連携による不当広告調査結果報告会」参加報告
〜県内5大学(大学生協)が調査に協力し180件を収集〜
埼玉県(県民・消費生活課)では、2007年10〜11月、県内の5つの大学(大学生協)の協力をえて、不当広告の調査を行いました。この調査の結果がまとまり、2008年3月3日に、調査結果の報告会がありました。埼玉県生協連4名、なくす会(活動委員3名・事務局2名)など42名が報告会に参加しました。この調査の開始にあたって、協力を依頼された県生協連では大学生協部会で、県民・消費生活課から調査についての提案を受け、5大学の大学生協(県立大学は母性看護学研究室)が協力しました。
当日は、県民・消費生活課から、調査に協力した5つの大学(埼玉大学生協・埼玉県立大学母性看護学研究室・十文字学園生協・大東文化学園生協・淑徳大学みずほ台生協)に感謝状が送られた後、調査結果の報告会とまとめが報告されました。以下概要を報告します。
【大学との連携による不当広告調査結果報告会の概要】 |
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日 時: |
2008年3月3日(月)14:30〜16:30 |
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会 場: |
浦和コミュニティセンター 第14会議室 |
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内 容: |
県民・消費生活課からの挨拶・報告会・講評とまとめ |
県民・消費生活課「いま、商品の表示の問題が注目を集めています。埼玉県でも2つの柱を両輪として消費者行政に取り組んでいます。1つは消費者被害防止の観点から悪質事業者への指導の強化です。もうひとつは被害の未然防止の観点から消費者への普及・啓発です。今回の調査では県内の5つの大学に協力をいただき、調査を行い180件を超える報告がありました。うち120件以上が景品表示法違反の恐れがあるものでした。この調査は全国的にも例が無く、他県や国からも関心を持たれています。」 |
【報告会】(調査に協力した大学生からそれぞれ報告しました) |
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不当広告の多さに驚いた。不当広告ばかり掲載雑誌もあり、みる目を養うことが必要。 |
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携帯電話のメーリングリストでは広告がセットになって入ってくる。 |
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広告のコピーは本当だと思っていたが、疑って見るようになった。 |
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(調査の仕方は)手探りだったが、ステージを用意すると最後までやってくれるのだと感じた。きちんと評価を得ることで、次のステップにつながると思う。 |
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ダイエット商品などに不当表示が多く、利用の多い主婦層と提携した調査も必要。 |
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【講評とまとめ】(県民・消費生活課) |
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各大学からの報告では、的確に不当広告を指摘していました。とりわけ不当表示が多い広告媒体は、フリーペーパーや携帯ウェブ、メーリングマガジンなど。県はすでに指導を行い、改善されているものもあります。来年度は、調査方法等を見直し、より多くの大学に参加てもらいたいと考えています。今回大学生の皆さんが取り組んだ調査は、立派な社会貢献です。協力をいただいた大学生の皆さん、大学生協、関係者の方々に感謝し、お礼申し上げます。
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☆詳しい報告の掲載されている「彩の国くらしのレポート」はこちら(PDF:1.9MB) |
<調査の問い合わせ先>埼玉県県民・消費生活課 電話:048−830−2935
(報告作成:埼玉消費者被害をなくす会事務局)
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