内閣総理大臣認定:適格消費者団体 特定適格消費者団体 特定非営利活動法人 埼玉消費者被害をなくす会
アクセスマップ リンク お問い合わせ サイトマップ ホーム
新着情報
団体概要
加入案内
活動案内
お知らせ
被害情報提供のお願い(情報受付フォーム)
寄付のお願い
新着情報

「埼玉県内の市町村における消費生活関連事業調査」についての報告
〜報告者:埼玉県消費者大会実行委員会・埼玉消費者被害をなくす会〜

 第45回埼玉県消費者大会(参加24団体・片貝弥生実行委員長)と埼玉消費者被害をなくす会(さいたま市浦和区、池本誠司理事長)は、共同で「埼玉県の市町村における消費生活関連事業調査」を行い、先の消費者大会(10月15日開催)において、調査報告のまとめを発表しました。

 この調査は、1999年から毎年実施し、今回で11年目になるものです。県内70市町村の消費者行政担当の協力をえて継続的に調査を行い、報告書には70市町村の詳細データを網羅しています。なお、同「報告書」は埼玉県消費者大会実行委員会およびなくす会で、100円(A4判・本文29頁、送料別)で頒布しています。ご希望の方は文末の事務局にご連絡ください。

 以下本調査報告書の概要を紹介します。

<2009年度の消費生活関連事業調査から見えてきたこと(「報告書」より抜粋)>

調査は県下り70市町村のすべてから回答いただきました
 今年は5月29日に消費者庁関連三法の成立、9月1日に消費者庁と消費者委員会が設置という年に当たり、消費者行政の司令塔としての消費者庁および「消費者行政全般への監視機能」としての消費者委員会への期待は大きいものがあります。しかし、消費者にとって身近な地方消費者行政は脆弱であり、その強化と充実が求められます。今回の調査は、埼玉県下70市町村の消費者行政の現状と課題を確認するため、アンケート調査を実施し、御多忙の中、全ての市町村から回答いただけましたことを深く感謝申し上げます。
 
調査内容からみえたきたもの(報告書より抜粋)
(1) 消費者行政を担当する人員体制と予算措置が不十分です。
 消費者行政を担当している職員体制は、専任職員が配置されているのが13自治体(前年に比べ▲2)になっています。10年前と比べると8自治体の減、5年前と比べると11自治体の減少になっています。(中略)財政面では、消費者行政関連予算が増加した自治体は32自治体(前年比+4自治体)で、70市町村の前年比は104.1%となり、増加額は、1,129万円ですが、69市町村の額は前年を下回っています。(中略)また、一人当たりの消費者行政予算は、39.8円/人です(50円/人を超えているのは10自治体)。(中略)消費者行政予算が減少している中、一定の基準は確保してほしいものです。
(2)

多くの市町村に消費生活センターの設置が待たれます。

 平成16年調査をピークに架空・不当請求が減少し相談件数も減少していますが、手口は巧妙・悪質化しており、件数は高い水準で推移。相談内容では「あっせん」が増加(前年比+0.6%)。しかし、週4日以上の相談日を設定しているのは24自治体(多くは相談員1人)で、週5日以上の相談日開設は19自治体(27%、40市の半数)。相談員の体制では、56の市町村で「0人又は1人」です。常時複数の相談員体制が組めているところは、8自治体です。70市町村の半数以上で、週5日以上の相談日(複数の相談員がいて)を持つ消費生活センターの設置が望まれます。(略)
(3) 消費者団体の育成・強化のため指導援助が求められます。
 消費者団体への補助金は、43市町村(前年比▲3団体、▲328千円)で実施はされていますが、毎年減少を続けています。また12市では、「補助金制度がない」又は「補助金が0円」です。埼玉県消団連調査では、過去5〜6年で補助金が25%前後削減され、消費者行政担当部署の専任職員が減少しています。(中略)消費者行政担当部署からの消費者団体への支援の第1位は「事務局としての支援」です。消費者行政担当部署からの関わりを深め、さらに担当部署からの継続した指導・援助を求めます。
(4) 啓発・情報提供の必要性がより一層増しています。
 広報誌を活用し報提供している自治体は58自治体です。パンフレット等の活用も49自治体と前年に比べ増加(+4)。消費者教育講座の実施も50自治体と前年に比べ増加しています(+4)。今後もさらに多くの取り組みを期待するところです。
(5) 地方消費者行政担当部局と消費者団体の連携のための仕組みと消費生活条例の検討を。
 消費者被害の未然・拡大防止に向けて、福祉関係34自治体(前年25自治体)、警察関係17自治体(10)、介護関係16自治体(14)、など43自治体では97庁内関係部署等と連携をとっています(前年に比べ31増加)。消費者被害の救済に向けての努力を評価するとともに、他の27自治体での努力を熱望するところです。(中略)そのための、消費者団体と連携した啓発活動は非常に効果的です。(中略)把握しにくい消費者被害を掘り起こしていくという点からも、消費者団体と連携を、さらにすすめ、地方消費者行政には消費者団体との常設の委員会の設置、市町村の消費生活条例設置の検討も希望します。
 
調査報告書の頒布について
頒布元: 埼玉県消費者大会実行委員会・消費者被害なくす会事務局
体裁: A4判コピー製・本文29頁
頒布価格: 100円(送料別)

「報告書概要版」はこちら (PDF 268 KB)

<問い合わせ先>
  NPO法人埼玉消費者被害をなくす会  事務局 電話:048−844−8971

個人情報保護方針 利用ルール
このホームページは特定非営利活動法人埼玉消費者被害をなくす会が運用しています。
無断転載禁止。転載を希望される方は上記にご連絡ください。