2019年8月28日(水)10時より、浦和コミュニティセンター第13集会室にて、岩田昭男氏(消費生活評論家)を講師に迎え学習会を開催し、77人が参加しました。
【概要】
前半はキャッシュレスとは何か?というテーマで、「キャッシュレス※1」のデバイスと選び方」「キャンペーン情報と普及の条件」についてお話しいただきました。具体的には、キャッシュレスの定義とメリット・デメリット、政府の推進意図、日本人の特性等を学習しました。
※1)キャッシュレスとは、電子マネー、クレジットカード、デビッドカード、QRコード・バーコード決済などを利用して現金を使わずに支払いをすること。
後半はキャッシュレスの未来を占うというテーマで「消費税5%ポイント還元施策」「不正利用対策」「信用スコア※2の登場」「個人情報をどう守るか」についてお話しいただきました。具体的には、注目の電子マネー、QRコード決済、海外・日本の信用スコアの状況、情報銀行※3等を学習しました。
※2)信用スコアとは、個人情報を使って個人の信用を分析するサービスのこと。米国で誕生したクレジットカードの返済履歴をもとに偏差値を出し、信用度を示すもの。日本でも7月1日にヤフー信用が登場した。
※3)情報銀行では預かった個人情報を他の事業者に提供することで利益を獲得し情報を提供した個人に「利子」として還元される。個人情報を預かり、預かったデータを蓄積・管理・提供する事業者として2社が指定され、さらに400社ほどが手を挙げており今後増えていく。
最後に「メディアで取り上げられている『キャッシュレス』を消費者としてしくみを理解し、ポイント還元など『簡単・得する』だけではなく、自分にあった決済方法を選択し、個人情報の漏えいに注意してほしい」と話されました。
【参加者の感想より一部抜粋】
- 個人情報を知らないうちにとられないように具体的な方法を知りたい
- 社会の流れが速くてついていけません
- 欧州型の規制に賛成。米国型に近くなったらこの国はどうなるのか心配
- 数年ぶりに帰国し現金の出番が多く不便を感じていたので日本の実情を知りたいと参加した
- これからのキャッシュレス決済を考えると不安の方が多くなった
- 世界の止められない流れ
- 知らない言葉が多く、難しかった
- 信用情報の扱い方について各国の違いがわかってよかった
- お金、データの流れについて知りたい
- 個人情報の一人歩きは怖いです
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