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埼玉消費者被害をなくす会主催 消費者力アップ学習会Vol.2

キャッシュレス決済と利用時の注意点

〜慌てて新たな決済手段を登録する前に〜

 

 2019年12月2日(月)10時より、浦和コミュニティセンター第13集会室にて、山本 正行さん(山本国際コンサルタンツ代表)を講師に迎え学習会を開催、73人が参加しました。

概要

政府がキャッシュレス化を推進する理由

政府は2015年次18%だったキャッシュレス決済比率を、2025年までに40%に広げることを掲げています。訪日外国人の増加により観光地などの中小店で「カードが使えない」問題を解消すること、現金を扱うことで銀行や小売店などが負担しているコストの削減などが主な理由です。

キャッシュレスの使い方と注意点

  • クレジットカードは多くて3枚にし、1年以上利用しないカードは解約したり、普段利用しないカードは施錠保管したりすることも大切(家族による悪用被害が実は多いのが現状。カード会社からは管理義務違反や家族が疑われて返金に応じないケースが多くあります。不要なカードは解約をした方が良い)。
  • ポイントが付くからとカードを増やさないようにし、利用明細はネットで随時確認するなど「日ごろから注意する」ことが重要。
  • カード決済の際のレシートは必ず保管し、インターネットで決済する場合、クレジットカード番号をなるべくサイトに登録しない。
  • QRコード決済の場合、しばらく使わないとアプリが自動更新されて利用できない場合がある。

⇒スマホによるキャッシュレスサービスは便利で、キャンペーンなどによりお得感がありますが、スマホの利用に際して十分な知識や経験がないと正しく利用できないことも、良く認識しておくべきです。

キャシュレス・ポイント還元事業

還元方法:①店舗での即時還元(コンビニエンスストア等では直接2%割引いて販売)、②ポイント等で還元(クレジットカード会社は請求額を相殺など方法は様々。電子マネーはアカウントを登録した利用者に対してポイントが還元)。

キャッシュレスにどう向かい合うべきか

  • 無理してキャッシュレス決済を使う必要はない。
  • スマホサービスは無理して使わない。カード型の電子マネーやクレジットカードでも十分。機種変更やアプリの管理ができる自信のない人はあきらめる。
  • 出来ればインターネットが使えると良い。苦手な人は無理しないこと。その代りにキャッシュカードや暗証番号、通帳はしっかり管理する。

参加者の感想より一部抜粋

  • パソコンやネットに詳しくないのですが、テレビなどのあおりで、キャッシュレスの波に乗らなければといつも焦っていました。「これはおすすめ」「これはダメ」との言葉に安心しました。
  • 無理してキャッシュレス決済を使わなくてよい、現金でもよいとはっきり言っていただき安心しました。
  • ポイント還元に惑わされず、クレジットカードのみでも良いと思いました。
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