埼玉消費者被害をなくす会主催
2025年度消費者力アップ学習会開催報告
あなたに届いたそのメール、フィッシングメールかも!
~手口と対策を学ぼう~
2026年3月5日 埼玉消費者被害をなくす会

2026年3月5日(木)、埼玉会館3C会議室およびオンライン(Zoom)にて、林 憲明さん(フィッシング対策協議会)を講師に迎え、49人が参加しました。
フィッシング詐欺について知る
「資産がないから狙われない」は誤り。犯罪者は無差別に網を投げ、乗っ取った環境を踏み台として悪用します。偽サイトでカード情報などを入力させ、転売や不正購入に利用。なりすまし対象となった企業(ブランド)は100件を超えています。
- 2025年は「スミッシング(SMS+フィッシング)」が急増。宅配不在通知やApple ID詐取、銀行の認証情報詐取など手口が多様化。
- 偽生命保険会社では、保険証券番号を悪用し詐取したIDで貸付金を不正受取。偽証券会社ではログイン情報を入力させ口座を乗っ取り、株価操縦の事例も。
- FAXのQRコード、SNS乗っ取り、警察官を名乗るビデオ通話、AIフェイク動画など、手口は日々進化しています。
塗り替えるべき常識=今の常識も5年でアップデートが必要
- 「鍵(🔒https://)アイコンは安全」は神話。真正性は担保していない。流れは「tune」アイコン。
- パスワードの新常識:「単一要素認証で15文字、多要素認証で8文字以上」。大文字・小文字の煩雑さより、長いフレーズが有効です(例:果物+野菜+花や歌詞2つの組み合わせ)。多要素認証とは「知識(パスワード)+所有(スマートフォン)+本人(指紋や顔認証など)の組み合せ。
- 次世代の認証技術は「パスキー」。パスワード不要で生体認証などでログイン。
偽サイトへの誘導テクニックと最新の手口=犯罪者は「つい」承諾してしまう心理メカニズムを悪用
- 「有効期限」「至急対応」などの文言で焦らせる。一度手を離して深呼吸を。
- 公的機関名で不安を煽り、入力や支払いを急かす「催促」は疑う。
フィッシングメールに引っかからないための行動習慣
- 差出人や宛先ではなく「何をさせようとしているのか」との点だけに注目して悪意を判別する。
- 正規のメールには受信ボックスでブランドアイコンが表示されるので、判断材料の一つにする。
- ショートメッセージの共通番号「0005」で始まる番号は携帯各社が審査済。海外番号やアルファベットの送信元は要注意。
- アクセスは「ブックマーク」か「公式アプリ」から。誘導リンクは決して踏まない。
- 「ログイン通知」「送金・決済通知」を必ずオンにし、異常を即座に気付ける状態に。
もし、被害に遭遇したら
パニックにならない⇒別の安全な端末からすべてのパスワードを変更する⇒履歴を確認し、疑わしい記録をチェック⇒金融機関、サービス会社に連絡しアカウントを停止⇒警察相談ダイヤル(♯9110)や専門機関へ相談を。
最後に=知識を家族や友人知人と共有することが何よりの対策
防御の要は「技術」ではなく「行動習慣」。
「STOP(立ち止まる)THINK(考える)CONNECT(楽しむ)」を意識する。
不審メールやフィッシングサイトはフィッシング報告受付(info@antiphishing.jp)へ情報提供を。最新の情報を学び、対策を見直し続ける継続的な活動、「知っている」事が最大の防御。
参加者からの感想(一部抜粋、概要)
- CONNECTを“楽しむ”とされたことに意味があると思った。楽しんでネットと付き合っていきたい。
- きちんと手を止めて、冷静に考えられるように習慣にしていこうと改めて思った。
- 自分と関係ある企業からのメールが特に怖いと感じた。
- パスワードの最新の常識を知り、知識をアップデートできた。
