「第46回埼玉県消費者大会」(主催:同実行委員会・26団体で構成)は、「高めよう、消費者市民力、平和で安心してくらせる社会をつくりましょう」をスローガンに、2010年10月14日、埼玉会館(さいたま市浦和区)において、市民や関係団体のメンバー約1,100人の参加をえて開催されました。
大会は、午前中、松山婦人会コーラス部のオープニング合唱ではじまりました。
最初に、26実行委員会団体紹介の後、加藤実行委員長が「この大会で学んだことを力にして地域で話し合い、地域のネットワークをひろげ次の消費者大会までに一歩前進しましょう」と挨拶しました。来賓の上田清司埼玉県知事にあいさつをいただきました。続いて、伊藤恭一事務局長が「基調報告」と「埼玉県への要請書」等を提案し、拍手で確認しました。
記念講演は、ノンフィクション作家の澤地久枝さんが「いまを、いきいきと生きる」を演題にお話しいただきました。澤地さんは「命を守っていくのは今、同じ時代を生きている人間の責任です。何かが変わったら、大きな流れの中で私たちが大事にしている生活や家庭の平和も渦中に巻き込まれていきます。賢い消費者・市民になり、みんなで平和で豊かに幸せに生きていきましょう。」と語り会場から大きな拍手がわきおこりました。(詳しい報告は埼玉県生協連のHPを参照)
☆埼玉県生協連HPの消費者大会報告の詳細報告はこちら(PDF:477KB)
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▲会場の様子 |
▲講演する澤地久枝さん |
全体会は最後に、大会アピールを採択して終了しました。午後は「食」、「医療・社会保障」、「消費者問題」「環境」、「教育・子育て」の5分科会に554人が参加し、報告・質疑応答・意見交流をしました。
●第3分科会「消費者問題-行動する消費者をめざして」(参加者:70名)
運営は、埼玉母親大会連絡会(責任団体)はじめ、埼玉県消費生活コンサルタントの会、久喜市くらしの会、さいたま市消費者団体連絡会、所沢市消費者団体連絡会が担当団体として運営しました。
分科会の助言者の全国消費者行政ウォッチねっと事務局長の拝師徳彦弁護士は、「今までの消費者は防衛力、選択力が大事でしたが、これからの消費者はさらに行動力が大切になります。 つまり、“賢い消費者”プラス“行動する消費者”になることです。また、消費者・消費者団体が、安心・安全に生活できる社会のルール作りに関わっていくということです。そして適格消費者団体を活用し、被害の情報を積極的に上げていく。地域ネットワークを結成する。単独の団体より発言力があるので、テーマごとに作るといいと思います。このように行動にも色々パターンがあるので、皆さんの問題意識を議論し、各地域の状況や問題点にあわせた行動を考えていくのが大事だと思います。」と提言くださいました。続いて各団体から報告しました。埼玉消費者被害をなくす会の活動委員5人は、今年5月に行った「差止請求訴訟」について、参加者にわかりやすいように寸劇風にアレンジした形で行いました。「消費者の行動」がきっかけとなり、適格消費者団体がきものレンタル事業者のキャンセル規約を改善させたことなどを、なくす会の紹介を交えて行いました。
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▲なくす会の活動報告の様子▲ |
☆拝師弁護士の当日配布レジメはこちら(PDF 237 KB)
☆第3分科会の詳細報告はこちら(PDF 233 KB)
☆第3分科会の当日配布資料はこちら(PDF 1.2 MB)
<問い合わせ先>
消費者大会事務局(埼玉県生協連内) 電話:048−844−8971 |