埼玉消費者被害をなくす会主催 2026年度消費者力アップ学習会開催報告
住まいの終活で後悔しないための注意点~リースバックとリバースモーゲージをよく知ろう~
2026年7月13日 埼玉消費者被害をなくす会
2026年7月13日(月)、埼玉会館3C会議室およびオンライン(Zoom)にて、佐藤 徳典さん(弁護士)を講師に迎え、会場23人、オンライン40人計63人が参加しました。
「リースバック」は家を売って、そのまま借りて住むこと。所有権は業者に移り、売却代金は手に入りますが毎月業者に家賃を払い続けます。リースバックの大きな注意点は①売却価格が市場価格の5~7割と低くなりやすいこと②賃料が高く設定される傾向があり、支払った賃料総額が売却額を上回るケースもある③安定して住み続けられるとは限らない(契約は2年更新が大半で、更新できずに退去を求められることもある)
- →「住み続けられる」の言葉だけで安心しないで、契約書の内容や、家賃の上がり方やルールをしっかり確認しましょう!
- →売れにくい不動産で、最後は自宅で迎えたいと思っていて、処分を子どもにさせたくないなど活用は限定的。市場価格より低価格で売却し家賃は払い続ける事になるので要注意。
「リバースモーゲージ」は家を担保にお金を借りること。所有権は自分のままで、金融機関から資金を借り、毎月利息だけ支払い、亡くなった際に元金を家の売却で清算します。商品によっては利用できる年齢に上限(多くは80~84歳)があり、慌てて申し込んでも審査に通らないこともあります。さらに用途として住宅のリフォームなどに限定され生活資金への利用は不可の商品もあります。
- →商品によって利用できる用途が異なるため、申込前に利用できる用途を必ず確認しましょう。リコース型とノンリコース型があり、商品によっては残債のリスクもあります。契約前に税理士などに確認しておくことが大切です。
- →介護リフォームである程度まとまったお金が必要など、使う金額と目的がはっきりしている場合には有効な手段の一つです。
「住み続けてお金を得る」ことを目的するのではなく、自分の家と資産を守りながら、安心して暮らすためにはどうすれば良いかを考えることが出発点です。リースバックもリバースモーゲージも、一歩間違えればトラブルの火種になってしまいます。契約する場合には、契約前に家族と相談し、専門家に確認しながら、納得のいく選択をしてください。
参加者のアンケートより(一部抜粋)
- いつまでも住み続けられるとの良い話にはリスクがあることがわかり、「本当のところ」を知る事ができた。
- テレビCMなどをみて、そんなに都合の良い話があるのかなと思っていたが、やっぱりなんだと思った。何をするにしても、よく検討して家族とも話し合って行動したい。
- 問題を自己で完結するのではなく、子どもに負担をかけたくないのであれば、関係各所に相談、援助を求める方が結果として良いと思った。
- それぞれの仕組みは知っていたが、メリットの部分ばかり強調されていると感じていた。今回デメリットの部分がわかり参考になった。慎重に検討することが大切だと理解した。
案内チラシはこちら(PDF:473KB)
