埼玉消費者被害をなくす会の活動委員会は、一般消費者の目線で広告表示などの調査を行っています。 　最近、「No.1」と表示されている広告が多くみられます。「No,1」の根拠について調べていたところ、その商品（サービス）を実際に利用したか否かに関わらず、その商品（サービス）が、類似する他の商品（サービス）に比べ、「良さそう」「満足しそう」と答えたモニターなどが多ければ「○○No.1」「満足度1位」などと表示している「イメージ調査」が多いことが分かりました。 　そこで、活動委員会では「イメージ調査」について実態を知るため、市場調査を行っている事業者にあて、アンケートを実施しました。アンケートの結果は次の通りです。

• アンケート送付129社のうち、回答があったのは25社
• うち、No.1調査を実施していると回答は10社
• その際、当該商品またはサービスを実際に利用したかどうか、確認しているとの回答は10社でいわゆるイメージ調査は実施していないとの回答でした。

　今回のアンケートに回答いただいたのが約2割で「イメージ調査」を実施している事業者からの回答はいただけなかったという結果となりました。引き続き活動委員会では、一般消費者の目線で「No.1調査」について注視していきます。

　なお、活動委員会が調査を実施している同時期の2022年1月に、一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会から「非公正な『No.1調査』に対する抗議状」が出されました。

全文はこちらhttps://www.jmra-net.or.jp/rule/20220118.html

　当会内の活動委員会は、一般消費者で構成されており、消費者契約法第12条に基づく差止請求関係業務とは別に、消費者が適切な商品・サービスの選択を行えるよう広告等の表示について調査・検討を行い、任意の要望等を行っています。

【問い合わせ先】

適格消費者団体・特定適格消費者団体

NPO法人埼玉消費者被害をなくす会　事務局

電話：048−844−8972

FAX：048−829−7444